テーマ7:見て覚えることと聞いて覚えること

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※ こちらの記事では、旧ブログ『学力は全米トップ0.1%〜秘訣は幼児期の教育(2005年5月〜2007年3月)』の内容をそのまま公開しています。

考えるポイント
目で見て視覚で記憶するフォトグラフィックメモリーと、耳で聞いて聴覚で記憶するオーディトリーメモリーがありますが、例えばオーディトリーメモリーの発達は学力に大きく影響するという研究もあるようです。私はそれらを小さい頃から家庭で訓練する方法があると信じています。しかもそれはお母さんが毎日の生活の中で、子どもと楽しくできる方法!ちょっとそれについて一緒に考えてみましょうね♪

中学2年生の頃、フォトグラフィック・メモリーと呼ばれる記憶法を私は偶然にも発見してしまいました。

休み時間にお友だちから、「今日テストがあるよ」って、教えてもらったある日。。。先生の言うことなんか上の空で、実際に鉛筆を鼻に挿し込んではいませんでしたが、気持ち的にはそんな感じでボ~っとしてるか、いつも机の下で本を読んでいた文学少女???の私は、テストがあることなんか、始めから聞いてないから知りませんでした。

えっ、なになに? テストってなに?」それでお友達が教えてくれたのは、確か世界各都市の産業とかそんなリストでした。先生から貰った紙さえ無くしてしまっている私は、お友達にそのリストを借りました。しかし全く勉強してないことを テストの前の休み時間に一体どうやって全部覚えられるんだ~???

その時「ユリーカ!わかった!」大きな発見をしてしまったのです。

内容を覚えるんじゃなくて、リスト全体をジッと見つめ、頭の中に写真を撮って覚えるのです。つまり、リストを見て脳にリストの画像を焼き付け、目をつぶった時に瞼の裏に、画像を再現させる方法。大人になってから知りましたが、それってフォトグラフィック・メモリーって呼ばれる記憶法だったんですね。

でも、こんなこと誰でも知ってるよね。(キミキミ、そんなこと知ってるって思いながら読んでなかったかい?)ところがどっこい、この副作用は知らないかもよ~~~~これには大きな落とし穴があったのです。こうやって一瞬で覚えたことは、3時間後には全部忘れているんです。また一夜浸けでフォトグラフィック・メモリーを使って勉強した時は、3日後には全部忘れていました。(なんでいつも3がつくの?って、その頃とっても不思議だった・・)

でも、その落とし穴に気付いた時は、時すでに遅し・・その方法を教えてあげたお友達が、私の真似をしていた後でした。あはははっ(知~らないっと。。。)

 
それから27年後・・・・・ 去年、息子が横浜の小学校に1ヶ月体験入学をした時のことです。彼は日本語を話したり聞いたりすることはできますが、漢字は全然できませんでした。ですから授業の内容を 文字を“見て覚える”ことはできなかった。

ある日、学校から帰ってくると、歴史の授業がたいそう面白かったらしく、その日教わってきた日本の歴史の話をしています。

chronologicaltableすると突然・・・「じょうもんじだい、やよいじだい、こふんじだい、あすかじだい、ならじだい、へいあんじだい、かまくらじだい、むろまちじだい、せんごくじだい、あづちももやまじだい、えどじだい、めいじじだい、たいしょうじだい、しょうわじだい、へいせい、でいいんだよね?」って、(げげげっ、そんなの覚えてない・・)。

私は「教科書見せてなさい」なんて偉そうに言って、インチキして教科書を見て確認すると・・(あ、あってる)

それから6ヵ月後・・・(まっ、覚えてるワケないな)とあなどりながら息子に聞いてみました。「日本の時代、まだ覚えてる?」そしたら、「じょうもんじだい、やよいじだい、こふんじだい・・・」って全部覚えているんです。(私も“じゅげむじゅげむごこうのすりきれ”なら今でも覚えているが・・)

学校の勉強のような、この手の情報に関して言えば、聴覚で覚えることをトレーニングされている方が、視覚を使うよりも、長い期間、記憶に残るのかもしれない・・・もしこの仮説が正しいとしたら・・・いや、独断と偏見で・・、いやいや第6感でこの仮説が正しいと言い切ってしまいましょう。

だとしたら、これはひとえに私たちが息子が生まれてから毎日していた「本の読み聞かせ」の賜物ではないかと、絶対そうに違いないと私は確信しているのです。

その理由は・・・

わかんない

 
無責任な奴だと思ってる?だから前にも書いたでしょ。私の言ってることなんか話半分に聞いててねって。うひょっひょっ!とは言え・・本の読み聞かせについては、いつかすごくすごく詳しく気合いを入れて、私たちの体験談を書きますね。(※2015年に著書が出ました!良かったら読んでみて下さい。:12歳までの読み聞かせが子どもの「地頭」をつくる!)

「読み聞かせ」っていう言葉だけ聞くと、親が一方的に「読んでやってるから黙って聞け」って、本を読んでやってるように考える人もいるみたいですが、私たち親子にとって、毎日の本の読み聞かせは、本当に豊かで楽しくて素晴らしい経験でした。

 
ところで、絵本には綺麗な絵がいっぱいありますね。綺麗な物を見る時って抽象的な“感性”で見ていて、言葉にして分析して考えてないよね。そう思わない?例えば綺麗な景色見る時ってどう?きっと言葉にして分析して見ていないと思います。

読み聞かせをしている時は、耳から入ってくるインフォーメーションと目から入ってくるインフォメーションを頭の中で統合させて、尚且つ、そこから自分なりの映像みたいなものを子どもの頭の中で想像しながら、本を見て聞いているんじゃないかと、本を読んであげている時の、うちの子の恍惚とした表情を見てそんな風に思ってました。

聴覚も視覚も、麺類とご飯類のどっちがいいかみたいなもんで、どっちの方が必要だなんて比べられないよね。

 
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This is my simple religion. There is no need for temples;no need for complicated philosophy.Our own brain, our own heart is our temple; the philosophy is kindness.
Dalai Lama

私の素朴な宗教では、寺院や複雑な宗教理念なんて必要ありません。なぜなら人々の脳と心が寺院であり、宗教の理念とは優しさだからです。
ダライ・ラマの格言

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