テーマ62:英語を学ばせたい理由
- 2016.07.07
- Mind(知恵) 学力は全米トップ0.1%
- 英語教育
※ こちらの記事では、旧ブログ『学力は全米トップ0.1%〜秘訣は幼児期の教育(2005年5月〜2007年3月)』の内容をそのまま公開しています。
考えるポイント
いきなりですが、先日、息子から「マミ~が忙しくなる2年前のボクたちは、もっと幸せだった」と言われました。
確かに、ここのところ忙し過ぎて、家には居て家事をやり食事を作っているものの“心がここに無い“状態でした。お母さんが仕事をしていると矛盾している時ないですか?子どもといる時に仕事の事を考えていて、仕事をしている時に子どもの心配をする・・
そういう状態、結構、昔々にあったのですが、子どもが大きくなっても、気を抜いちゃいけなかったとは・・しかし、なんですね。子どもでも大人でも同じかもしれませんね。だって大人でも、体はここにあるけど心がここにない人と一緒にいてもつまらないもの。
でね、息子には話しをしました。まずは、謝った。そして、これからバランスよく全てのことが丸く上手くいくよう自分のやりたいことと、家族を大切にすることをちゃんと両立させるけど、でも、まずは家庭を一番に優先させるって言いました。
そう、ここのところ上の空で、(あれしなきゃ、これしなきゃ)って仕事のことばかり考えていたから・・・ それは私がいけなかった。その後、彼の考えも尊重しなくてはいけないと思って、私が今やっていることを息子に説明しました。
息子:「うん」
私:「でもマミ~なんか、子どもの頃、ほら、おじいちゃんが大変でさ学びたくても学べなかったんだよね」
息子:「うん」
私:「だから、自分にできることで、子どもの教育に関わりたいわけよ。それで、英語の教育だったら、マミ~にもできることがあると思うのね。Duganは自然にバイリンガルになれたじゃない。それって、マミ~とダディ~が教えたからだよね。だから、多くのお父さんとお母さんがね、自分で英語を教えてあげられたら、それが一番効率的な英語教育だって思うんだけど・・ それをね、金太郎飴式に家でできたことを他の人たちにもできるようにしてあげたいのよ」
そう思って、英語本.comをはじめたのです。
息子:「その話には共感。だけど何のために英語が必要なの?英語を覚えるということは・・・ 一部の英語教育を受けた人だけが、競争に勝ち易いようにしてあげるだけで終わるんじゃない?」
私:「いや、そんなことないと思うよ。だってもし、パレスチナとイスラエルの子どもたちが、小さい頃から同じ言語を持ってコミュニケーションできたら、今のような争いはなかっただろうって、ドキュメンタリーの中で言ってたよ。だから、競争に勝てる企業戦士になるだけじゃなく、英語ができてコミュニケーションが上手にとれる、人類に貢献できる人材が増えると思うけど」
息子:「それは違うね。パレスチナとイスラエルは言葉が通じなかったから争ってるんじゃないよ。もし彼らに言葉が通じたら、問題はもっと複雑になるかもしれないよ。だって彼らは、何千年も昔から争ってるんだよ。だから今更、共通の言語を持ったからって、改善されるという問題ではないよ」
私:「だけど、今すぐには改善できないかもしれないけど、人が共通の言語を持ってコミュニケーションできるようになったら、より良い世界になると思わない?」
息子:「英語というツールを持ったら、多くの人は人のために使うんじゃなくって自分が潤うために、競争に勝つために使うようになると思うよ。だから、マミ~が世の中を良くする為に、英語を使える人が増えるといいと思って、今やっていることを続けるとしたら意味はないかも」
私:「なんでそんなに厭世的なこと言うのよ?」
息子:「だって、それが人間じゃない。嫌な物を見ないようにしてたら見えないけど。でも、目をつぶらずに見たら、それが現実だって誰だって分かるでしょ」
私:「オーケー、じゃあ、ま、それが人間だとしよう。でも、そしたら私たちはそれが人間だから何もできないから、何もせずに寝てていいわけ?一人では世界を変えられないけど、一人一人が自分にできる何かをするのって大事じゃないの?」
息子:「だから、好きなようにすればいいけど、だけどマミ~のやろうとしていることが必ずしも、マミ~の思惑通りに進むわけじゃないってボクは言ってるの」
子どもに英語を習得してもらいたいと考えられている方は、自分の子どもを人より抜きん出た人間に育て競争社会で勝ち残っていける人間にしたいのか、それとも、人類のために、将来、役に立てる人間になるよう、そのツールとして、英語を習得してもらいたいと考えているのか、今一度、よくよく自分自身の内側を覗いてみてください。
自分の子どもだけ頭良くなって競争に勝たせたいという気持ち・・まぁ、これは人間だから、少しはあってもは仕方ない。でも、そうじゃなくて、もっと大きなビジョンを描いて子育てができるといいですね。
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