テーマ9:エネルギーの使い方

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※ こちらの記事では、旧ブログ『学力は全米トップ0.1%〜秘訣は幼児期の教育(2005年5月〜2007年3月)』の内容をそのまま公開しています。

考えるポイント

きっと誰もに当てはまる問題ではないと思いますが、中にはとてもエネルギーの強いお子さんをお持ちの方もいると思います。

エネルギーが強い(?)と書くと、なんのことだか分かり難いとしたら”氣が強い”とお考え下さい。で、うちの子はめちゃ氣が強くてたまりませんが氣が強いことが悪いのではなく、その強い氣をいいことに使える様になれればいいんですよねぇ。でも、それをどう子どもに教えたらいいのか。。ふぅ。。

oldblog9
おじいちゃんとヤギとDugan(去年の春)

 
道元禅師は13歳の時に比叡山に出家しました。

うちの息子は今年13歳になります。で、「子どもには行かなきゃならない時がある」なんて言ってます。

それでどこ行く?

一人で日本に行くそうです。

 
母は言いました。

「飛行機落ちたらどうする?」「駅で階段の上から転げ落ちたらどうする?」「道歩いていて、誰かが使ってるトンカチの手が滑って、トンカチが飛んできて頭に当たって、うぎゃ~ってなって・・・だからサマミーとダディーが一緒にいなかったら、危ないことがあるかもしれないよ」

てなことを言っていたら・・息子に「マミ~!マミ~!マミ~!」と制止されました。そして、「ボクはインディペンデントにならなきゃいけないの!」「だから日本に一人で行く。マミーは来ちゃダメ!」だって。(グスン)

でも~~~~あたしゃ怖い。特におじいちゃんの所に行かすのがとっても怖い。。

私の両親は、私が11歳の時に離婚しています。だから息子はこの夏休み、おじいちゃんのいる千葉と、おばあちゃんのいる横浜に行きます。

おじいちゃんの家はこんな所です・・・・・・・・・・・・・・・・

 
おじいちゃんの家には、以前やぎが1匹いました。次の年に行った時には5匹になってました。鶏も数羽だったのが、次の年には養鶏場みたいな鶏小屋がありました。「農家でもないのになんで?」と私。「1匹いたら何匹いても同じだろ?だったら多い方がいいじゃねえか」「・・・・・・」と私。

 
昨年行った時のこと、朝ガラガラガラという音で目が覚めました。おじいちゃんが朝からDuganに、あ~あ~あ~あ~~~~麻雀を教えてる~~~ (う~~、目まいが・・)

はたまた、おじいちゃんが車を運転して、みんなでおでかけ。いつも全開で声の大きいおじいちゃんは、上機嫌で鼻歌うたってます。

♪お~い、そこのばば~♪ もたもた歩いてると轢いちゃうぞ~ オラオラ~♪

 
マミーとダディーが大事に大事に育てているDuganお坊ちゃまは、悪い言葉や汚い言葉に免疫がありません。だからよけいに・・・「ばば~」、「じじ~」という言葉が気に入ってしまいました。

でも、孫には優しいおじいちゃん(は・て・な?)みんなでレストランに行きました。「あ~、コレまじ~(不味い)」とおじいちゃん。そしてすかさず、「おいDugan、お前は育ち盛りだからな。お前がこれ食えっ 美味いぞ~」

 
私の父は悪い奴です。昔15億円の脱税をして時効になった本物の悪人です。しかも、長者番付に載ってたくせに、私と妹の養育費を払ってくれなかった。おかげで私は父によって育まれた、お金に対する罪悪感が今でも消えません。(お金持ちになるのは悪いこと)このコンプレックスに邪魔されて、私はお金持ちになれません。お金をちょっと持つと(わ~ばっちいばっちい、持ってたら怖い~)って、普段ケチなくせに、持ち金を全部使ってしまいます。

小さい頃、親戚のおばあちゃんたちが、お茶を飲みながら話してました。「あれは頭が良すぎて、、、でも悪いことに頭を使うから困ったもんだ、、、」それで、亡くなったおばあちゃんが仏壇の前でよく、「息子を更正させます 南無妙法蓮華経・・・」って拝んでました。

 
話は変わって・・・ある子どもたちの集まりで、20数人の子どもたちがゲームをしようか映画を見るか決めている時のことです。みんなは「ゲームがいい~」って言っていました。

その時、Duganが立ち上がって、「この人数でゲームやったらつまらないから、映画観ようよ」って言いました。そしたら、みんなの風向きが変わって、「そーだ、そーだ、じゃあ映画を観よう~!」っていうことになったんです。

私はそれを見てて(う~~~ん・・・・)って心配になった。Duganはみんなのためじゃなくて、自分が映画を観たかったから、そう言ってみんなの意見を変えさせたって、私には分かってました。それで後から息子に話をしました。

 
「さっきゲームがいいか、映画がいいか決めてた時のことだけどね、自分のエネルギーは自分のためだけに使っちゃダメなんだよ」って。Duganは「ボク、何も悪いことしてないじゃん」って言いました。

私は「そのこと自体は悪いことじゃないって思うかもしれないけど・・」と言って、おじいちゃんの話をすることにしました。

「おじいちゃんを見てごらん。自分のためだけにエネルギー使ったから、ビジネスで失敗したんじゃない?エネルギーはみんなのために使えば、みんなが上手く回るようになってるんだよ。

だけど、自分が欲しい物のためだけや、自分がしたいことのためだけに、自分のエネルギーを行使したら、周りの物や人を振り回して、最後にはネガティブなエネルギーが自分に返ってくるの。だから Me! Me! Me! (私、私、私)でエネルギーを使っちゃダメなのよ。

逆にエネルギーを人のために使えば、みんなが幸せな気持ちになれて、自分の欲が満たされた時とは違うレベルで幸せになれるんだよ 」

「マミーはそう思うけど、Duganはどう思う?」「ボクが悪かった」「悪くなんかないんだよ。知らなかっただけよ。これで学べてよかったね。でもさ、また同じことしちゃうと思うよ。だけど一回一回、あっそうかって、気が付くことが増えてくれば、だんだんそういうことしなくなるよ。マミーだって結構やってるもん。。。」

ちょっと間をおいてから息子に言われました。 「ホントだ~、そうだよ、そうだよ、マミーだってやってる」こんなやり取りがあって、取り敢えず息子はこの話を飲み込んでくれたようです。

 
エネルギーは「俺様」で使うと周りも自分も破壊します。でも「あなた様」で使えば、周りも自分も幸せになります。それを親は子どもに教えることができます。

小さいから理解できないと思わずに、実生活の中で人生についてお話をします。本を一緒に読んだり映画を観たりした時に、人生や哲学や宗教について、親子でこう思う、ああ思うって、色々な会話をします。そうすると大人にも難しいコンセプトを 子どもでも理解できるようになります。

その基礎は親にしか作ってあげられないと思うんだ。そう思わない?

 
さてさて・・・

息子を常日頃から、清く正しく(?)教育していても、ひと夏おじいちゃんと過ごすことで、デビルになって帰ってくるかもしれない・・そう考えると怖いけど、これは息子の修行だと思って、しゃあない、一人で日本に行かすか・・・

かわいい子には旅をさせろ  (>。<、)/~~~ うっうっ

 
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マミーのビタミン剤
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Energy and persistence alter all things.
Benjamin Franklin

エネルギーと持続が全てのものを変える。
ベンジャミン・フランクリンの格言

すいませ~ん、瞬発力だけじゃあダメなんでしょうか~?
持続力のないマミーのたわ言

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