テーマ27:食べ物と子どもの人生(2)

テーマ27:食べ物と子どもの人生(2)

※ こちらの記事では、旧ブログ『学力は全米トップ0.1%〜秘訣は幼児期の教育(2005年5月〜2007年3月)』の内容をそのまま公開しています。

考えるポイント
好き嫌いのない子どもに育てたい、とは、きっと誰でも思うはず。でも食べ物に関しては、それぞれのお家で色々な工夫ややり方があると思います。ここでは、具体的にどうするというお話しではなく、なぜ好き嫌いがない方がいいのかという、食べ物の好き嫌いについて、少し掘り下げて考えてみたいと思います。

野菜たっぷりのアメリカの韓国レストラン 安いんだよ~!
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お友だちの家で料理のお手伝い 9歳頃かな?
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甘~いもの屋さん
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食育に関しては、考えている人はきっと深く考えていると思います。

逆を言えば、考えていない人は考えていないんだな~って。。。当たり前だっつうの!考えている人が考えてなくて、考えていない人が考えてたらどーすんだ?(と、くだらないことにこだわるのはやめて)

日本の人たちは、食事については特に神経質に考えなくても、それほど乱れた食生活をしているとは思えないけど食べ物に関しては、それぞれのお家のやり方があるはず。だから、私からいちいち「何を食べて、何を食べちゃいけない」なんて、野暮なことは申しません。

逆に「こんな健康な食事法があるよ~」とか、「このメニューはいいよ」とかに教えてもらいたいくらいだわン。

 
しかし、食べ物に関しては一つだけ力を入れて言い切ってしまいたいトピックがあります。それは、国際人になることと食べ物の好き嫌いの関係です。

ここで、ちょっと前置をば、、、

昔観たThe Jerk(日本語タイトル:天国から落ちた男)というコメディー映画でスティーブ・マーチンが演ずるネイザンとネイザンのガールフレンドが高級レストランで食事をしているシーン。。。

ウェイターが運んできたエスカルゴを見た彼女がでんでん虫がお皿に乗っていると言って、半分泣きそうな様子でネイザンに訴える。(かわいいけどおバカな彼女)ネイザンはそれを見て、レストラン中に響き渡る大きな声で、でんでん虫を客に出すとはけしからんと、ウェイターに怒鳴るのですがネイザンのような成金でなく、周りにいるいかにもお金持ちそうな人たちはその様子を目を丸くして見ている・・というシーン。

 
次の話は映画ではなく、先週お話した野菜はケチャップしか食べないオースティンのお母さんの話。

 
テキサス州の南東部の田舎町出身の彼女は、いわゆるごく普通のアメリカの食べ物(ハンバーガー、ステーキ、ホットドッグ、サンドイッチ、バーベキュー
ボークチョップ・・肉ばっかり・・)だけ食べて育ってきたそうです。彼女が結婚する前に、デートでシーフードレストランに行った時、水槽の中に泳いでいるロブスターを見て「生きたロブスターをフラフラ泳がせておくレストランでなんて気持ち悪い」と言って、レストランを出て来てしまったそうです。

今ではその話は、旦那さんが奥さんのことをからかう時の笑い話になっていますが・・

 
映画の話しも、この実際にあった話も笑い話というだけでなく、どちらも共通に“様々な食べ物を知る=様々な文化を知る”ことを物語ってるよね。子どもに好き嫌いをさせないように、色々な食べ物を食べさせることは、きっと誰でも子どもが小さい時から躾けてることでしょう。

しかし、それは食材だけでなく、様々な料理に対しても同じ。

はは~~ん、、、「国際人になるには、様々な国の食べ物が食べられりゃいいのね」と思われるかもしれませんが、ここからの話しはもうちょっと捻り技があるんだ。

 
もちろん何でも食べられるというのは、特に外国旅行しようと思ったらかなり便利なはず。食べ物にこだわらなくていいのだから他のことに集中できるってもんだ。

しかし、何でも食べられるというのは食べ物だけのことだけで終わらないんだな。食べ物の好き嫌いが、色々な物を受け入れるか受け入れないか、またはマインドが柔軟であるかないかな~んか密接なつながりがあるように思えてならないのよ。

 
ちょっと周りを見渡してくださいマセ。

誰にでも当てはまることではないとは思うけど、食べ物の好き嫌いが多い人は、往々にして人に対しても好き嫌いが多いように感じない?私は昔からそう思っていて、人と一緒に食事したりする時に、こっそり人の性格を知るバロメーターとして観察させてもらったりして。。。

でもさ、敢えて観察しなくても一緒にご飯を食べれば、なんとなく分かることってあるでしょ?例えばさ、塩とかこしょうとかソースとかをかけて、出された物をテーブルで自分なりの味付けに変えちゃう人とか、、、変わった味の物が許せない人とか、、、今まで食べたことのない物には絶対に手をつけない人とか、、、うんちくがうるせー奴とか、、、

そういう人たちいない?

 
しかし、、、

おおらかで新しいことや異質なことも柔軟に受け入れ、分け隔てなく人や文化を受け入れられる人を想像すると、こういう人が外国に行って「これは今まで食べたことがないから、口をつけるのは嫌だ」と言っている様子は想像できないよね。

日本人は外国に行く時に、梅干とか醤油を持参する人がいますね。そして外国に行って、その土地の色々な食べ物を試すのではなく日本食のレストランや中華レストランをわざわざ探して行く。そいうい人に限って、海外に行ってもその土地の人と交流を持たず周りにいる日本人とだけしかお付き合いしない。何でも食べる、どの国の人とでも分け隔てなく付き合うなんていう日本人探す方が難しいんじゃないのかな~?

反対に、何でも受け入れるタイプの人が日本に住んでたりすると、“変わり者”と見られてたりするから面白いよね。

 

個人的な経験から、思ったことを勝手に言ってますが、更に気ままな憶測は続く・・
 
外国行ってその国の食べ物が食べられないっていうのは、もちろん日本人だけじゃないと思うけど周りを海に取り囲まれ大陸とつながっていない為、単一民族が何世代も何世代も続いている私たち日本人は他の文化、言語、習慣、食べ物などを柔軟に受け入れて生きる必要がなかった。だからよその国の何の料理だか、どうやって作っているんだか、中に何が入っているんだか解からないけったいな食べ物を受け入れる必要はなかった。

10年くらい前だっけ、米不足でもタイ米が売れなかった事があったじゃない?明治維新からもう大分時が経っているけど、今でも日本人には閉ざされた島国の民族の傾向があるのかもね。

とま~、そんな風に考えているワケですが、、しかし現代は、異文化を受け入れる必要がなかった時代から“日本の良い伝統を上手く残しながら柔軟に異文化を受け入れる時代”へと嫌でも時代は変化しっちゃった。。。恨むなら坂本竜馬を恨んでくで)

 そこで、自分の子どもには将来、“異文化も柔軟に受け入れることができる人間になってもらいたい”

ねっ?そうでしょ?

だって、親なら誰も、“異文化を頑なに受け入れない人間になってもらいたい”とは思わないはず。

 
“自国の文化を守りながら、様々な文化や人種や考え方や異質なものを理解することに務め、柔軟に受け入れることができる“そんな人間になってもらいたいよね。

食べ物はその第一歩だと考えると、毎日の食事だって結構重要なことなんだな~と思えて単なる食べ物だって侮れないね。でも反面、“食べ物で変われるなら簡単ジャン”とも思えたりもするし、、、たかが食べ物されど食べ物だにゃ。

P.S.

結構面白い人間観察ができる食べ方の傾向と性格の関係・・・私自身の傾向を白状しますと、小さい頃から食べたことのない物を食べたがったそう。
で、新しい物を食べると、どうやって作っているのかとっても気になる。

時々、何が入っているのか、どうやって作っているのかどうしても知りたくなる時があって、「ね~ね~、企業秘密守るからさ~、これ何が入っているのか教えてよ」ってしつこく聞いている、うるさいレストランのお客でありました。

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