テーマ28:食べ物と子供の人生(最終回)

テーマ28:食べ物と子供の人生(最終回)

※ こちらの記事では、旧ブログ『学力は全米トップ0.1%〜秘訣は幼児期の教育(2005年5月〜2007年3月)』の内容をそのまま公開しています。

考えるポイント
食べ物を更に奥深く考え、食べ物⇒物の見方について考えてみよう!漠然と「何事も観念を持たずに見よう」なんて言われてもピンとこないけど食べ物に当てはめて具体的に見てみると、なるほど~と思えるかも・・よくよく考えると、たかが食べ物されど食べ物なんですね。

テキサスからノースキャロライナまでの旅の途中・・・

お昼食べるために立ち寄った、アメリカ版定食屋で、自称預言者のおじさんと出会う。

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このおじさんとランディー家はしばらくぺちゃくちゃお話するが、おじさん曰く、私たちに2人目の子どもができたら、ダウン症になると言ってました。そりゃまっ、私の年を見ればありがちな予想。でも、ダディ~の星座を顔見て当ててたからな~。そんでもって息子を見て・・マジマジ見て・・「お~~お~~おお~~」って、だから何なんだ?

ちなみに、私はこのおじさんに「テキサスのナンバープレートの車でルイジアナで運転する時(つまり別の州から来たよそ者)は、スピード違反で捕まり易いから、よっぽど気をつけてスピード出さないように運転しないといけないよ」と言われました。

そして案の定、私はスピード違反で捕まりました。速度制限の看板を見てからすぐにスピードを落としたのに!でも警官は知っているんです。テキサスナンバーだから、裁判所に申し立てに来れないって!でもおじさんの預言は当たったわ。というよりルイジアナとテキサスのボーダーに住んでいる人たちの間では、一般常識だったのかもしれない。

車で一瞬通り過ぎてしまったが、わざわざUターンしてこの写真を撮って来ました。ふざけた奴はどこにでもいるのでした。

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すごいでしょ~これ?すごい?ねっすごい?水が鏡になって空を映してるの。
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では、写真を見せびらかした後に本題に入りやす。

食べ物で人生変わるよね~。

食べ物で子供の人生変わっちゃうよね~。

って、またまた食べ物の話。

また~~?って、でも大丈夫、今回最後にするからサ。と言いながら、食べ物の話とは全然関係ないところからスタートします。

 
コロンブスがアメリカ大陸に来た時、アメリカインディアンたちには「黒船が来た~」って言う代わりに、彼らには船が見えなかったんだとさ。彼らの脳には、船という視覚の記憶が刻み込まれてなかったから大きな船が近くまで来ていても、そのイメージが断片的にちらほらと見えるだけで船という一つの形となって見えなかったそうな。(海の景色はこうであるもの)(これはこうであるはずだ)という脳に刻み込まれたイメージが彼らに新しい物を見えなくさせてたんだね。

「民よ常に目を見開いていなさい」って誰が言ったのか分からん。が、そういうことなんでしょ、きっと。だからオープンマインドになって見よう見ようと目を見開いていないといけないんだね。目そのものじゃなくて脳を全開にしていないと、見えてないものがたくさんあるだろうな。そう考えると、いったい私には何が見えてないのか急に気になってきちゃうのでありますが。。。じゃあ、全部見えている人っているのか~???

 
子どもには見えるんじゃない?

特に小さな子どもは見えるんじゃないかな。

 
さて、話は突然アラバマの田舎町にワープします。「そろそろガソリン入れなきゃね~」ってコンビニ兼ガソリンスタンドで止まりました。テキサスからノースキャロライナまでの道のり、わざと高速走らずに田舎道をとろとろと走っていた時です。(上の写真はその旅行で撮ったものです)

ダディ~がガソリン入れて、子どもがお水を買いにコンビニの中に・・私はカウンターのレジの前で子どもを待っていました。

レジの前でつっ立っていると。カウンターの上にある、袋に入った石に目が留まりました。

(石か)

数秒かかって・・

(石がカウンターの上にある)(石だな、なるほど)

またまた数秒かかって・・

(えっ、でもなんで石?)(なんなのこの石?)(バーベキューに使うの?)(なんで石が袋に入って売ってんのよ~?)

ここまで疑問が湧くまで何秒もかかってました。コロンブスの船が見えなかったインディアンさんたちを笑えません。で、袋を手にとって裏表とマジマジと観察。しかし、これらの石を何に使うのかインフォメーション全くなし。

しょうがない、レジのおばちゃんに聞くか。「エクスキューズミー これ何?」「石だよ」(ガクッ)このふてぶてしさには、完璧に負けました。でもどうしても何なのか知りたくなっていた私・・・下手に出るしかありません。

「そうだよね~石だよね~ バーベキューか何かに使うのかな~?」「食べるんだよ」「えへっ?へっ?へっ?」「だから食べるんだよ」「だって、これ石・・これ石だけど?どうやって食べるの?」「かじって、ただ食べるんだよ」

黒人の太ったおばさん、親切な回答ありがとう。言いたいことはよ~く分かった。食べるんだな、ただ食べるんだな。

で、当然、買っちゃいますよね、そんなもん。車に戻ってダディ~と息子に自慢げに報告しました。「これさ、食べ物なんだって。食べるんだってこの石」「じゃあ、一個食べよう」と息子。「ダメだよ。色んな人に見せないと」

でもね、今でもその石、食べずに家の屋根裏に埋もれています。私たちの中に、、、、特に私の中に(石は食べ物じゃないゾ)という観念が隠れているからです。

 
夫ロバート・ランディー(ウイスキーの名前みたいでしょ?)はアフリカのザイールで芋虫とか地虫のから揚げ食べたり、何でも平気で食べます。その、考えずに何でも口に放り込む夫に、昔、ニタニタしながら、「甘くておいしいプラムだよ~」って、梅干を勧めてみました。

(お前なんでニタニタしてるんだ?)っていう不信感はこの人には浮かばないんですね。騙しやすいです。でも騙されたことに気付かない人だから、彼の方が実は上手。そんな夫君、ひょいと梅干を一個つまんで口に入れ・・・「うげっ」て吐き出しました。(こういうもの)っていう先入観念の仕業です。

“甘いプラム VS しょっぺー梅干“

先入観念と現実にあまりにも違いがあった。

 
今日の話、そろそろ締めますデス。でも、、、私の頭の中はめちゃくちゃ抽象的で、しかも今日はそれを隠していないので、書いてることがあっちこっち抽象的になってしまいますが、ご勘弁を。

あらゆる(こうであるべき)っていう観念が年月を経て、重なって重なって重なっていくと・・・アメリカインディアンに船が見えなかったように見えなくなるものがたくさん出てくるのでしょうね。

でもさ、子どもには見えている。見えなくしちゃうのは大人や社会なのかな~?しかし、それって防ぎようがないかもね。だけどさ、大人が子供に先入観念を吹き込むことで更に見えなくしちゃってたら、罪ではないかと思うんだ。だって、一度張り付いた観念を取り払っていく作業って大変なんだもん。

それには食べ物だけじゃなく、様々なことで子どもに先入観念を植えつけたらいけないな~と思っているのですが、、、自分が持っている観念って、子どもには言わなくても空気で伝わっちゃうからね。ホントよ。

親ならその伝わりが逆伝わりしない?(言わなくても分かっちゃっただろうな~)って。そう。子どもに隠すことはできないのです。

一休さんの師匠のお坊さんが、隠し持ってた水飴の瓶みたいに持ってたらバレちゃう。

 
じゃあどうする?

親自身が持たないように捨ててくしかない。

捨てなきゃいけない観念はたくさんあるな~。ねっ、その作業ったら大変だと思うでしょ?って考えると、やっぱり子どもには将来捨てなきゃいけない色んな観念というお荷物をあげたくない。

って考えると、子どもに渡さないために自分が持たないようにする・・

って考えると、、、と、いつまでもグルグルと同じことを言っちゃうのでした。

 
P.S.
あなたの思考の旅は、これを読み終わったところから始まるのです。えっ、そんなもん始まらない?まっ、それはそれでもいいよ。

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