子どもの英語どうする? 勝子さんの物語 Vol.1

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子どもの英語教育、どうするぅ?勝子さんはこんな方法をとりました。

子どもの教育には、これからもどんどんお金がかかるという、社会の仕組みはすぐには変わらないでしょう。例えば、英語のイマージョン教育をしているプリスクールに、子どもを幼稚園前から入れるには、安くて5万円くらいはかかるのでしょうか。

インターのプリスクールなどは月々8万円から16万円。そのお金がなければ、英語教育に乗り遅れ、子どもの英語力は小学校に入った時点でもうすでに、お金があるうちの子よりも引けを取ってしまう・・・

ここでまた、架空の人物を登場させることにします。昭和20年に190万人中第7位に輝いた、「勝子」という名を選んでみました。それにしても、勝子とは親は大胆に出たものです。

昭和20年生まれの勝子さんたちが、その後一体どういう人生を送られたのか、興味がそそられ横道に逸れそうになる自分を抑えて、先に進みたいと思います。

あ、でも、抑えられない。つい「勝子」と検索。すると、なんと、とんかつの画像が。もう笑いが止まりません。笑いながら書き続けることにします。


勝子の嫁ぎ先は定食屋。ここで一番の人気はとんかつ定食。油が新鮮という近所の評判だそうです。

今日のお昼は、近場にあるパワースポットに行った若い主婦数人が、地元で評判というネットの口込みで、勝子の定食屋にやってきました。3歳くらいの子どもたちを連れています。

若いママたちは子どもなどお構いなしにお喋りに夢中。話題はもっぱら教育の話です。

「ねえねえ、あそこの幼稚園、英語のイマージョン・プログラムを始めたんだって。インターのプリスクールに通わせられるあなたはいいわよねえ。うちなんてせいぜい近所の幼稚園のプリスクール。面接で通ればの話だけどね。」

「よくないわよお。インターに入れたおかげで独身時代に貯めた貯金、全部なくなっちゃうわ。」

そんな若いママたちの話を横耳で聞きながら、勝子は彼女たちに麦茶のおかわりを注いでいました。勝子の3番目の子は3歳。店に出ている間は、夫の両親が面倒を見てくれています。

(英語かあ・・うちは無理だなあ。でも英語ができなくたって、元気に育ってくれればいいわ。)勝子はそう思い、うちの子の英語教育は無理・・と諦めるのでありました。


あ、私は今、テキサスにいるんだった。つい架空の人物の勝子さんに、「大丈夫だよ。お金をかけてインターや、英語イマージョンやっているプリスクルールに入れなくたって、あなたの子どもに、あなたが自分で英語教育することはできるのよー」と言ってあげたくなってしまいました。

では、ここからは、勝子さんがお家で英語教育を始めてから、2年経った後の想像に飛んでみます。


勝子の夫が経営する「ごはん処 風鈴屋」に、二年前に来た主婦グループがまたやってきました。お昼ちょっと前の時間。勝子はアルバイトの子にホールを任せ、店の隅で子どもと横隣りで坐っています。

勝子は「いらっしゃいませ~」と言いながら、メニューを持って行くようアルバイトの子に目くばせをしました。そして娘に言いました。「じゃ、これからお昼の時間になって、ちょっと忙しくなるから、この本が最後よ。」そう言って、5歳の娘に英語の絵本を読み始めました。

勝子は数年前には、自分にはできないと思った英語教育ではありましたが、娘のためを思いネットで検索。お金をかけずに自分で英語教育ができる方法を探しました。そして、ひたすら継続して練習しました。

彼女は勝子という名前に負けずに気が強い。その日、最後の英語の絵本を読んであげていた時、ママたちの視線を感じましたが、勝子は見られていることを意識しているとは、おくびにもださず英語の絵本を読み続けました。


これまでは賢い消費者になることは、素敵な女性を演出できる一つの要素だったかもしれません。「どこそこのハーブはいいのよお」とか、「フランスの木製の知育玩具がいい」とか、そういった情報を持っている人が、なんとなしに素敵な奥様を演出できた時代。でも、もうその時代は終わったかも。

これからは情報を集めて、色々なお得情報を知っている人の時代ではなく、行動してやる人の時代。そうなるんじゃないかなあ、って今書いてて思った。だって検索したら、誰だって情報を入手できるのだもの。

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