貴重な体験をさせてもらっています
- 2018.11.19
- 非言語コミュニケーション
- 依存症
11月と12月、中毒患者の施設の馬のプログラムを手伝ってます。楽しいのにお金貰えるので、ちょっと後ろめたい。今日は馬2頭の調教をして、7人くらいのカウンセリングの現場を見て、トレイルライドに行きました。
ヘロインなど結構ヘビーな麻薬中毒の人たちなのですが、みなさん一様に何か特技があったりします。麻薬中毒=犯罪者という見方から、麻薬中毒は病気という見方に変わりました。すごく貴重な体験をさせてもらっています。
ご縁があってか、私に回ってくるのは、麻薬をやめるつもりはないと言っていた若者や、ロシアの孤児院で育ち、一緒にもらわれた妹と自殺未遂した若者とか、他の専門家たちから、お手上げされた人たち。
大昔の話ですが今日思い出したのは、高校生の時、毎週日曜日にスイミングクラブでアルバイトしてた時のこと。私の担当は幼稚園生のクラス。でも泣いてプールに入らない子がいると、それも自然と担当になって、ギャーギャー泣いてる子をプールに入れる役目でした。
という事とか、虐待された馬を調教するとか、対象ややってることは違うのだけど、共通して引っ張られる思いがあるんですよね。
恐怖や心配や不安といった、囚われから解放されて、自由な気持ちで生きて欲しいというのが、私の中に根強くあるんです。檻に入れられた生き物を檻という囚われから出して、自由に生きられる世界に、解放してあげたい。っていう感じ。檻っていうのはマインドの中の檻。
同じような気持ちは、日本で子育てしているママたちにも感じています。今そのための修行をさせられているのかしら。
ちなみに、生きる気力を失って、人生やめたいと思っている若者が、馬に関わった時に、急に目の輝きが変わって、自分の中に内在する、生きる力のようなものが湧き上がった時など、心から嬉しい。
そういう時は、いわゆる象徴言語でコミュニケーションされるんですね。多くの言葉はいらないんです。そうした変化に気付いてあげて、見てたよ、分かってるよって、目を見て心で言ってあげると、テレパシーのように相手に通じるのですよね。
そして相手も、心の状態を目から話ししてくれるんです。言葉は要らない。っていうか、言葉でなんとか出来ることじゃない。でもホント、そんな時、自分に出来ることがあってよかったと、幸せを感じる瞬間です。
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