子どもの教育〜お母さんたちに知ってもらいたいこと

子どもの教育〜お母さんたちに知ってもらいたいこと

つらつらと今思っていることを独り言みたいに書いたら、つい長くなってしました。でも子育てに興味のある方には是非、読んでいただきたいです。


昨日、約10年ほど前からお付き合いいただいている、同じ方向を見て活動されている江部さんとしばらくぶりにお話ししました。

私と彼の息子は同じ年。江部さんの息子さんは大学院を出て、シンクタンクに就職が内定されているそうです。うちの息子は去年大学を出て、建築の教授に拾われて、今マンハッタンの教授のオフィスで、建築デザインをさせてもらっています。かたわら自分が卒業した大学で、週に一回教えています。(近いうちにテキサスに帰って来たいと言ってます。帰って来て~)

江部さんの息子さんを検索したらこんなのがでてきました。でも何の話か理解できない・・・下の写真は現在息子がデザインして造られているものです。これも私には何を創っているのかさっぱり分かりません。江部さんも私も、どうも何を創造しているのか分からないものを創造する子らを育てたようです。

文武両道

その昔、まだこの子たちが小学生の時、江部さんの子とうちの子は日本の児童公園で遊んだことがあったり、またその後も教育に関して、私たち親は色々なやり取りをしてきました。私たちは”超”をつけてもいいほど、とても教育熱心な親だったと思います。

ただお互いに、その頃からしていた教育は、決して直接的に勉強を教えるというものよりも、文武両道、躾、学ぶことは楽しいということに、力を注いでいたと思います。ちなみに江部さんの息子さんは空手、うちの息子はボクシングと柔術をしていました。

変化する教育

江部さんも私も目指すところは同じ。日本人が幸福になれる社会を築くための子どもたちの教育です。

江部さんはこのように書かれています:

知識を詰め込まないと受からない 従来型「受験」が中心ではなくなり、学校の学習内容もかなり変化します。対話やコミュニケーションによる思考能力が、ますます強く求められてきます。

そうなんです。もう、それは、そうなることは明らかなんです。

しかし今の教育環境では、ではどうしたら子どもたちに、独創的、創造的に考える力をつけてあげられるでしょう。そうしたことを教えてくれる場所はあるのでしょうか。親がそれを知らない場合、一体どこで学んだらいいのでしょう?

母親の直観

特に小さい子どもたちを育てているお母さんたちは、生きていくために学力をつけさせるという、既存の社会にフィットするための勉強ではなく、もっと先を見越した教育を模索しているように感じています。

昨今アンテナを張っているお母さんたちの多くは「与えられたことをきちんとこなせる優秀な子」よりも、「逞しく自分の力で考えられる賢い子」に育てることに、心が動かされていることでしょう。私は母のそうした直観は、強く信じて間違いないと考えています。

ところが、にも拘わらず、思考力・考察力・創造力・想像力・コミュニケーション力など、どのように社会が変容しようとも、どこでも逞しく生きている力を与えてあげられる教育は、一体どこで受けられるのか分からない。それだけでなく、しばらくはそうしたことを商売として提供する企業は、出てこないかもしれません。そして、残念ながらその間に子どもは育ってしまいます。

なぜそうした教材が出てこないと考えるか?それはそうした教育は、規格化して商品化することは難しいからです。同じものを生産する機械を作って売ることはできますが、世に一品しかない職人技で作られたものや、芸術品を作ることはコピーできないというのと似ていると思います。

子どもは神の芸術作品?

そして、私たちが育てている子どもは、世に一人しかいない芸術作品です(神の?)。素晴らしい芸術作品はコピーのような教育で創出されるでしょうか?

ただし家庭で母親(主に)が、個々の心と体と知を使ってでできることはあります。私はそう断言してしまいますし、私自身そうしてきた経験もあります。

それだけでなく、これまで多くのお母さんたちの言葉を拾い、そしてそれについて学んできたことがあります。ただしそれは、誰でも学べること。難しいことではありません。

決して社会は平等であるとは言いませんが、でもこうした教育の機会においては、私は子どもたちに平等に与えられるべきであると信じています。

ブリコラージュ的に繋がる

私はこれからは更に、それを伝えることに全精力を注ぐ決心をしました。ちなみに江部さんは、そうして育てられた子どもたちの受け皿となる、更なる先の教育に情熱を注いている方です。

こうした私たちのように、情熱や使命を感じている人たちは、もちろん私たちだけでなく、数多くの方たちが様々な角度で活動されていることと思います。物理学博士のペトロスキー先生もそのお一人です。(ペトロスキー先生のブログ:http://ameblo.jp/texas-no-kumagusu/こちらのブログを熟読し深く理解できたとしたら、もう他に何の学びも必要ないかもしれません)

同じ方向を向いている方たちが、個別に活動しつつも繋がっていくことで、新しい何かが創出されることを願っています。ブリコラージュという言葉は、フランスの思想家レヴィ・ストロースが指南した思想ですが、それは既に在る物たちの素材が持つ性質を、破壊して新たな物を創り出すのではなく、既存の素材の特性を生かしながら、継ぎ足したり寄せ集めたりしながら、新しいものを創造するという考えです。

日本人

ブリコラージュの考え方は、『わびさび』の世界に通じるのではないでしょうか。在る物を壊さずに、その物が元から持つ美をより美しく輝かせようと、人間の手をつけるのではなく、エゴを消して手を貸すという姿勢。それは世界でも日本人が最も得意とするところだと思います。なぜなら、日本人は自然を破壊するのではなく、人間も自然の一部として、自分たちの生活に上手く取り入れ、共存してきた国民性があるから。

今アメリカで起こっていることを見ると、まあ、何て言いますか、野蛮人に見えてしまうのです。彼らは破壊や略奪をして新しいものを作ってきた人たちなんだろうな・・と。私はそうした社会の中で生きて来て、対岸から美しい日本を眺めているわけなんです。なので日本の中にいたら見失ってしまう美徳が、外からだと余計に美しく見えてしまうというワケです。

親子馬セミナーの先行案内をご希望の方はこちらからご登録ください。

■ 馬セミナーって何?

チルドレン大学について詳しく知りたい >>

■ わたしの仕事