『コレ』さえあればどんな教材も教育テクニックも必要ありません

『コレ』さえあればどんな教材も教育テクニックも必要ありません

『人類の幸福について考えるなんて、一体、自分の生活とどういう関係があるんだ?』と、直接自分の問題と思えないことには自然と注意を払わず、生きるために今すぐに功利的に役立つものばかりを求める。

大人になるとどんどんそうなりますよね。きっと私たちの脳は省エネで、できるだけ考えなくてもいいことにはエネルギーを使わないようにできているのかもしれません。

が、子育てにおいては、親は脳にお休みいただくわけにはいきません。とは言え、母親はそれぞれに、いつだってできる限りのことをしようと、常に暗中模索されていることと思います。

ところが、例えば(宿題しない問題)、(勉強がきらい問題)、(いじめられやしないか心配)、(幼稚園探しにオタオタ)、(絵本に興味がない)、(英語教育問題)、(ゲームばっかりして困る)などなど、いつも何かしら目の前の問題があり、それらを解決するために翻弄され、三食作ることと家事と日々の問題だけで精一杯というのが現実・・なんてことも多々あるでしょう。

そんな時、ネットで検索して答えを見つけようとし、その時にもし、輝かしい青年少女たちを育てた親がいる!とか、天才を育てた親がいる!なんていう情報を見たりしたならば、もうこれは自分と比較しちゃいますよね。そして若干落ち込む・・なんていうこと、誰しもあるのではないかと思います。

例えば私は英語を話しますが、英語ができなかった時代も長かったので、心の中でいつも英語ができる人のことをすごいなあと思って、自分の中にちょびっと劣等感を感じることがあるのですね。変な話です。

つまり、できるできないという事実が問題なのではなくて、自分の中にある、人と比較した時に感じる劣等感のようなものは、誰にでも内在しているのかもしれません。

ただしここで、劣等感を持つことは誰しもにあることだからしょうがないようねえ、と人を慰めてお終いにはしません。そうではなく、目の前の日々の子育て問題から解放され、「自分の子どもには与えられた能力を最大限に活かし、人の役に立ち、自分でも幸福になれる人間になって欲しい」という親の夢を、叶えることに近づける方法をシェアさせていただきます。

『コレ』はすっごく重要な話ですので(と、本人は思っている)、是非、お読みください。

どんなに優れていると思える教材よりも、どんなに素晴らしいと思える教育方法よりも、親が『コレ』を持っていれば大丈夫。子どもの能力を最大限に発揮させ、人の役に立ち、自分でも幸福になれる人間に育てることは可能です。夢や希望ではなく実現します。現実化します。

そのために一番効果があるのが、私は『コレ』ではないかと信じています。

うちの息子はずっと全米でトップ0.1%の成績でした。息子に勉強しろと言った記憶はありません。彼は見聞きしたものをすぐに覚えました。そう教育できたのは『コレ』があったからです。『コレ』というのは遺伝子じゃないですよ。お間違えなく。

うちの子が特別だったと言いたいのではなく、あなたにもできると言いたいのです。と言っても、子どもの特性がありますから、その子その子の異なる得意分野はあるはずです。

学問などで人より秀でることを勧めているのではありません。心が優しいとか正直であるとか、そういう特性もあります。ただ、『コレ』がある限り、目の前の問題に翻弄させられることは、明らかに少なくなるはずです。

下記の画像をご覧ください。ご存じの方も多いと思いますが、マズローの「人の要求6段階」と呼ばれるものです。

私は息子が生まれた時に、ここで示されているピラミッドの頂点を目指したのです。それだけです。

『コレ』っていうのはそのピラミッドの頂点です。つまり小我ではなく大我を目指して子育てをすること。そうすることで、小さい問題はおのずと自分で解決する道が開けてくると信じています。

でも、子どもが生れた時にマズローのこの図を見てそう思ったのではありません。また、大我を目指すことを何かの宗教で教わったのでもありません。

というか、宗教ではそうしたことを教わると思いますので、どこかで見聞きしたことはあったかもしれません。だけれども、理屈でコンセプトを教えてもらったからと言って、そうした気持ちは芽生えるでしょうか?

どうしてそのようなことを思ったのか?それは自分の赤ん坊の目を見たからです。赤ん坊の目には宇宙が広がっています。彼らの目の奥に広がる深淵で清らかな世界には、私たち大人が彼らに注意を払いさえすれば、逆に子どもから教えられることがあります。私は息子によって、自分の内に存在していたこうした気持ちが、アクティベートされたのだと思っています。

そして多分、言葉にして認識するまでは至ってなくても、漠然と抽象的に同じように感じているお母さんたちは、今、日本(もしくは海外に住んでいる日本人)の中に多くいらっしゃるのではないかと感じています。

私はそうした方たちと繋がっていきたいと希望していますし、またそうした人たちが繋がれる場をクリエイトしていきたいとも思っています。

しかし私や、今私の近くにいる共鳴してくれているお母さんたちの力だけでは、なかなか早く前には進めません。ですから「自分もそう感じている!」と思っている方がいましたら、近い将来みんなで手を取って前に進んでいきましょう。人と繋がれず、自分だけの世界で一人だけで奮戦するのは、寂しいし辛いということは、私も自分の経験から重々承知しています。

私自身、大我を目指して子育てはしてきましたが、息子が子どもの頃、同じ想いを共有できた人はいませんでした。なので、息子が12歳になった頃に、自分の想いを外に広げていくためにメルマガを書き始めました。それが今に至っている事の始まりです。

前回、お母さんの力が日本の社会を変化させられるという話を書きました。つまり「揺りかごを揺らす手が世界を握る」ということです。私は同じことを10年以上ずっと言い続けているのですが、でもそういえば『コレ〜小我ではなく大我を目指して子育てをする』については書いてなかったなあと気づきました。今考えたら一番大事なことでした。

自分の外にある大きな世界のことは、自分とは関係ない世界であると思えるかもしれません。でも、ちょっと待って。こうした思考は誰にでも持てるはずです。このYouTubeのビデオをご覧ください。

自分の想像する世界を遠くまで放ち、そしてまた自分に戻して日常の目の前の子育てや子どもの教育をする。それができる人と、目の前の小さな世界だけで自分の思考をグルグルさせているところから、想像を働かせて外に飛び出すことのできない人とでは、同じ日常の些細な出来事をこなすにも、違いが現れるのではないかと思いませんか?

『私には無理』じゃないですよ。あなたにも可能だし、思考を変えるだけですからお金もかかりませんし、リスクもありませんし、怪我するなどの危険も伴いません。

思いを馳せるだけでいいのです。

そのためには、たまに何も考えない時間は必要かもしれませんね。いつもいつも「今日はあれをしてこれをして」と、功利的、効果的に得することを考え、立ちまわることに時間を使っているなら、どうぞ沈思黙考されて世界の果てまで想いを馳せて、そしてまた現実に戻ってきてくださいませ。

『コレ』は非現実な、お花畑をフワフワ舞うというような、スピリチュアルのお話ではありません。実に現実的に考え、社会においてどう幸せにに生きるかという話であります旨、どうぞご理解くださいませ。

もしあなたが、今日のこの記事に共鳴していただけたのなら、Facebookやブログなどでシェアしてください。自分一人の子を大我の心を持って、幅広い豊かな教育を与えて育てる人が増えれば増えるほど、自分の子どもが住む社会という環境も変化します。

与えられた世界で縮こまって生きることには、徐々に終止符を打っていきましょう。これまでなんの影響力もないと思っていた一人ひとりの母親たち。でも、内在する光がアクティベートされれば、その力を発揮することができると私は信じています。

今一度繰り返しますが、多分、自分の子どもを本当に社会で、人さまのために役立てる人間に育てるには、フォーカスすべきは目の前の学習ではなく、親が大我を持って幅広い豊かな教育を子どもに与えることです。目の前のことではなく、急がば回れ。

私はこれまで色々な方を見て来て、それしか方法はないのではないかと思っているほどです。なぜなら大我がなければ、人は途中で諦めたり挫折するからです。大我を持ち続けることで、逆境に負けずに折れずに、前に進み続けることができます。

ただ、こうした大それた話だけで終わってしまっては、人を大海に放り出して、自分で泳いで帰って来いと言っているのも同然です。ですから私たちは、今後、国際ブロード・エデュケーション協会(IBEA)にて、親が家庭でできる具体的な方法を提供したいと考えています。

教育方法にとどまらず、教育の原理となる考え方や物の見方も、物理学者のペトロスキー博士のご協力も得て、多くのお母さんたちにお伝えしていきたいと考えています。

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