ディミトリーのセッション①

ディミトリーのセッション①

今日は若い馬のリオに経験させることも兼ねて、リオを中毒患者のリハビリ施設に連れて行きました。なんだか昨日、ボクを連れて行けと言っているようでした。そして今日、朝早かったのですが、馬運車にサッと乗ったので、スムーズに施設に行くことができました。そこには約20頭くらいの馬たちがいます。知らない馬たちのパスチャーにいきなり入れることはできないので、他の馬たちとはフェンス越しの、パドックにリオに入ってもらいました。

知らない場所。馬友達もいない。ここに置いてかれるかどうかも分からない。いつもの群はいないし、またいつ会えるか分からない。リオにとったら不安だらけ。なのでずっとフガフガしていました。

私の担当になったウクライナ(ロシアじゃなくてウクライナだった)の孤児院で、13歳まで育ったディミトリー(仮称)のレッスンに、リオを使おうと思っていたのですが、フガフガ気が動転しすぎていて無理・・・と思いきや、待てよ、このようなリオの状況ったら、ディミトリーが13歳でアメリカ人夫婦の養子になって、アメリカに来た時のようだったかも?と思い、他の馬も一応用意していたのですが、急遽リオを使うことにしました。

リオのフガフガしている状況は、知らない所に自分の群から離されて、全く知らない環境に放り込まれ、これからどうなるのか全く分からず、混乱、不安、心配、恐怖に取り込まれていると説明しました。その上でリオを安心させ、ロープを付けて連れてきて欲しいと伝えました。どうやって連れてきてもいいので、自分の好きなようやってごらん。私は遠くで見てるから、と彼をリオのところに送りました。

するとディミトリーは、馬を扱う初心者なため、ちょっと尻込みしてしまうシチュエーションでありながら、自分自分自分という気持ちを、この馬を安心させてあげたい、という気持ちに切り替えたように、心を落ち着けリオの方に向かっていきました。

そして彼は、最初少し逃げていたリオに静かに近づいて行って、しばらくリオの首に抱きついていました。リオは孤児院から連れてこられた時のディミトリーを、再現していたように感じたのでしょう。

私はその癒しの場面を遠くから見ていただけ。全ては馬がやってくれました。

その後、リオに鞍を着けずに乗ってもらい、軽速歩までできるようになりました。そして最後は裸足になってもらって、ヘルメットもとって、馬の上で太陽の光をおでこから吸収し、自分の胸に貯蔵しておくイメージで、太陽を浴びてもらいました

「太陽は誰にでも同じように照らしてくれるし、太陽を浴びるための条件は何もないから」と言ったら、「気持ちいいーーー」と言って、満面の笑みを浮かべてくれました。あの笑顔、私はずっと忘れないと思います。リオと太陽に感謝。

チルドレン大学について詳しく知りたい >>

■ わたしの仕事

無料メルマガ登録