テーマ64:素直に助けてもらうのも知恵


※ こちらの記事では、旧ブログ『学力は全米トップ0.1%〜秘訣は幼児期の教育(2005年5月〜2007年3月)』の内容をそのまま公開しています。

考えるポイント
人に依存し、助けてくれることが当然だと思っているくせに、自分の方から助けて欲しいと言えないのはなぜだろう?子育でて悩んでいることや解らないことがたくさんあるのにどうして素直に、人に教えてくださいと聞けないのだろう?親切に助けてくれる人や教えてくれる人は、きっと身近にいるはずなのに。。。

ここの前で、北海道の露天風呂でお会いした、なんだかとって開けたおばさの話を
書きましたが、今回はその続きをお話させていただきます。

そのおばさんは、とっても元気でサバサバしていました。完全に我が道を行くタイプで一本筋が通っているいわゆる竹を割ったようなシャキっとした方。

容姿は・・・ 水前寺清子 (いや、ホントに似てた)

私たちは温泉につかりながら、おばさんたちが交わすような社交辞令のような会話ではなく、話始めてすぐに何年も知り合いの人とでもできないくらい深い会話をしていました。私はこのおばさんだったら、次の日の子育てボランティアグループでお話することで一つどうしても分からなかったことに対して、答えを持っているかもしれないと直感し、とても唐突ではあると思ったものの、聞いてみることにしました。

「私は明日、札幌市役所でお話することになっているのですが、経験のない私には一つどうしても分からない疑問があるのです。でも、きっとみなさんはそれを知りたいと思っているに違いないのです。

ボランティアグループの方々は、みな子育てを終えた年配の方です。でも、子育てから手が開き、社会に貢献するためにボランティア活動をされています。その方たちは、心から子育て中の若いお母さんたちの役に立ちたいと思っています。しかし、若いお母さんたちはボランティアの方たちを頼ろうとしてくれないらしい。つまりボランティアの方たちは、若いお母さんたちの心を開くことができないのです。

ですから、若いお母さんたちのお手伝いがしたくても思うようにできないのです。そのような場合、一体どのようにしたらいいと思いますか?」

ねっ、結構難しい質問でしょ。あなたならどうします?もしあなたが、人とシェアできる知恵や経験があるとします。それを人に教えてあげたい。でも、教えてあげようとしている人たちは、心を開いてくれないのです。

こういう場合どのようにして、あなたが敵ではなく強い味方であることを相手の人に伝え、その人たちに受け入れられお手伝いさせてもらえるか?実際、私自身、これに対する答えは持っていませんでした。うんうん考えても分かりませんでした。温泉にしばらくつかって、無になっても閃きませんでした。

でも、このおばさんは、私の質問に間髪を入れずすぐにスパっと答えてくれたのです。おばさんは言いました。

「あなたっ 明日、人にこれを伝えなさい。そして、多くの人にこれを伝えなさい。
その答えは簡単よ。それは学習して知識を得なさいということ。それが大事。

自分の経験だけだと、人に伝えようとする時に相手がひるんだらこちらも自信がないからひるんでしまう。そうでしょ?でも、経験と共に学習して、経験の後ろ盾となる知識を持ちそしてあなたの経験に裏付けを持つことで、あなたは自分の話す内容に確信を持って人に話しができるようになる。

もし今まで、ひるんでしまった人に対してそこから先にプッシュして話ができなくても、自信と知識を持っている人ならば、去ろうとしている人に、ちょっと待って私の話を聞きなさいって言えるようになるのよ」

うわっ。私はブンブンうなずいていました。そして、質問しました。

「なぜ助けてくれようとしている人の助けを借りないのでしょう?助けてもらっても、何の借りもできるワケでなし、その人の言う事を一から全部聞いて、言う通りにしなければいけないワケでもない。だったら、一人でこもって育児して苦しいのなら、どんどんサポートしてもらった方が楽なはずですよね」

おばさんは一言言い捨てました。

「一人でも生きて行けるって思っているからよ」

「えっ?」

「昔はね、人に助けてもらったり、助けたりしなければ生きていけなかったのよ。でも今の女性は、働いて収入を得ることもできるし、親や親戚の助けを借りなくても生きて行けるようになったわよね。だから、年配の経験ある人の助けを借りなくても自分でやっていけると思っている。

ところが、人は一人じゃ生きていけないんだね。苦労してないから、それが分からないのね。で、結局は孤立して閉じこもってしまう。そんな若いお母さんたちが増えているんじゃないかしらね。でもそのことで苦しまなければいけなくなるのは誰だと思う?子どもたちなのよ!」

私は、それまで社会が若いお母さんたちを孤立させているのだと思っていました。ですから、孤立しているお母さんたちが、自分の選択で孤立しているという見方は全くしていなかったので、かわいそうだなという気持ちしかありませんでした。

しかし、、、、

色々なケースがあるので、かならずしもそうだとは言い切れないことでありますが、もし一人で密室で育児をしていて、苦しい思いをしている人がいたとしたら社会を責めたり自分の環境を責める前に、果たして自分自身は心を開いて、人に助けを求めているか、今一度考えてみるのはいいことだと思います。

例えば札幌市役所ではこのような子育て支援があります

札幌だけでなく、地域ごとに様々な支援グループがあると思います。きっとその殆どは無料なはずですし、若いお母さんたちを様々な角度でサポートしたい、いやそれだけじゃなく、サポートさせてくださいとそこまで思っている方たちが、たくさん待っていることと思います。

子育てで悩みがある人で、心を開いて相談できる人がいない場合、このようなサポートをどんどん利用されるといいと思います。私だったら、「もう来ないでくれ」って思われるくらい行っちゃうかもしれません。

さて、このお話の後、私のような勉強不足の人間には、人に自信を持って意見を言うなどとはできないって思ってしまいました。そして、そのことをまた、別の経験ある知的なおばさんにお話し「勉強してから出直すかな」って言いましたところ、その方は、私に素晴らしい叡智をくれました。

「人間は常に学んでいるのだから、これでいいという完璧な状態にはなれないのよ。だから、学びきった時点で出して行こうなんて考えてたら一生何もできなくなっちゃうわよ。学びながら出して、そして出しながら学びなさい」

涙がちょちょ切れるほど素晴らしいアドバイス。。。

さて、このようなアドバイスは何も札幌に行って、なぞのおばさんに出会わなくても、もしかしたら、そのようなおばさんはあなたの身近にいるかもしれませんよ。

お母さん は?

ご主人のお母さん は?

心を開いて素直になれば、きっとたくさんの素晴らしいお話が、あなたにもたくさん来てくれることでしょう。

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