テーマ56:日本人


※ こちらの記事では、旧ブログ『学力は全米トップ0.1%〜秘訣は幼児期の教育(2005年5月〜2007年3月)』の内容をそのまま公開しています。

考えるポイント
私が日本人らしさを意識したのは、海外に住むようになってからです。それまでは、日本にいながら日本の良さには全く気づかずにいました。でも、日本人らしさを自分の子どもに伝えるとなると、どうしたものか・・あなたは日本の文化を子どもに意識して教えていますか?

2006年夏に開催した『マーマーいい会』という、ふざけた名前のお話会では、もうもうたくさんの方々とお会いし、本当に多くのことを学ばせていただきました。(ちなみに名前はふざけてますが、大真面目で楽しい会でした)

それでテキサスの自宅に戻り、お会いした方々の面々を思い出し、一つとっても不思議なことに気づきました。

それはですね、(苦手な人だな)とか、(この人とは合わないな)と思える人が一人も、そう、たった一人もいなかったのです。ちょっとキモイ言い方をすると(キモイとは日本の若い子から覚えた新しい単語です)お会いした全ての方を愛してるとさえ思えるくらいです。

私のような素人のお話を聞きに来てくれたみなさん、本当にありがとうございました。

ところで私は今回、敢えて日本にカメラを持っていきませんでした。それは、目にする全てのことを心に焼き付けることに集中したかったからです。確かに写真を撮らなかったことで、見て・聞いて・感じることがさらにできたように思います。

それでは本日より、日本で何を見てきたか、そして何を感じてきたか、順を追って書いていきたいと思います。

 
6月30日が東京での初めての『マーマーいい会』でした。しかし、私と息子は23日には日本に行っていました。今日は、6月26日に息子と渋谷に行った時のお話をさせていただきます。

実際のところ、息子は母親と一緒にどこかに行くなどとは、とっても嫌がっていたのですが、しかし私は彼の抱いている日本像と現実の現代の日本像には、ギャップがあると気づいていましたので、彼には現実を見せるために、一度は若者のハブである渋谷に連れて行こうと決めていました。

外から見る日本は、実に二つの両極端な顔を持っています。

それは、「古い日本」 と 「新しい日本」つまり 「伝統的な日本」 と 「モダンな現代の日本」です。外にいる人間は往々にして、伝統的な日本に憧れるようですが、中にいる人間は、実際にはモダンな現代の日本に、どっぷりと浸かっているように見えます。言い換えると、伝統的な日本の姿はカケラも見えなくなっている。

『渋谷』を道行く若者たちは、そのような今日の日本の姿を凝縮していたように思いました。若者から得た印象はもちろん外見のことであって、中身までは分かりません。しかし、多くの大人たちは実際、日本から日本の良さが失われつつあることに危機を感じているのではないでしょうか。

日本に行ってすぐに、本屋さんで平積みにされていた『国家の品格』という本が目に入り、その場ですぐに購入し帰りの電車の中で読みました。藤原正彦さんとう数学者の書かれた本です。

 
本の内容はこう書かれています:

日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきた。「論理」と「合理性」頼みの「改革」では、社会の荒廃を食い止めることはできない。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論。

レビューなどではなく、私の感想を一言で言うと、是非、多くの人に読んでもらいたいとても良い本だと思いました。そして、このような本が売れているということは、多くの人の危機感を裏づけしているように思うのです。

 
また森田健作さんが製作した映画『I am 日本人』が8月に公開されます。彼のむき出しの純日本人のノリと、政治家として野望が見えなくもないため、そのような臭いには、毛を逆撫でされる感があるかもしれません。

ですからこの映画が、果たして日本でどのくらい両手離しで受け入れられるかは分かりませんが、しかし、映画のメッセージは予告編を観るだけでも直球で伝わってきます。

 
息子は日本好きです。日本人であることに誇りを持っていて小さい頃からよく、日本人に生まれてきて良かったと言っています。それだけに思春期の今、多感な時期に渋谷に行き、現実の日本の若者の姿を見ている彼の目からはがっかりしている様子が伺えました。

なぜなら彼が抱いていた日本像とは、「古い日本」なのです。

渋谷に出かけた時、私たちは、この街の半分は網羅したと思うくらいとにかく歩き続けていました。目的はショッピングでも、美味しい物を食べることでもなかったので私はとにかく息子に多くの物を見せるために、足早に次々と色々な道や店の中を歩きました。

息子はその日、多くを話しませんでした。ただ厳しい真面目な表情で、道行く人を見ていました。そして、こんな言葉を小さく低い声でつぶやきました。

「男が女みたい」「みんな違う洋服を着ているのにクローンみたい」私はあれから、日本の良さを子どもたちにどのように伝えることができるか思いを巡らせてみました。

私の答えは、お茶やお花、剣道に書道などの、日本の伝統芸を伝えるということではありませんでした。または映画や本や教育ビデオで、日本の伝統を学ぶことでもありません。それよりも毎日の生活の中で、ひっそりと、しかし確かに母親である私たちが、子どもたちに日本人の魂を伝承するのが、一番の近道だと思うに至りました。

 
そう考えると、親自身の毎日の立ち振る舞い、話し方、話す内容など、何気ない日常の姿・・そんなところから、気を締めていかなければならないと思っている次第です。凛とした日本の母の姿に是非なりたいものです。

ということで、私はそうなれることを目指して、時差ぼけの頭と体に鞭打って、今からてきぱき掃除でもすることにします。

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