テーマ19:教育はお金じゃなくて親の気合い!

テーマ19:教育はお金じゃなくて親の気合い!

※ こちらの記事では、旧ブログ『学力は全米トップ0.1%〜秘訣は幼児期の教育(2005年5月〜2007年3月)』の内容をそのまま公開しています。

考えるポイント
いい教育、または高度な教育を与えてあげるためには、お金がないとできない・・と、あなたは諦めていませんか?我が家も私立に行かせるお金はなかったけど私は全然諦めていませんでした。というか、お金を払って人に任せるより自分たちで教育した方が、よっぽど高度な教育を与えてあげられるとそう確信してやってきました。

前回に引き続き well-rounded education(幅広い豊かな教育)について、今回は私たちがこれまでにしてきたことや考えてきたことを具体的にお話させていただきます。

そこで、まずは突然、結論から大きな声で言いたいことがあります。

「与えりゃいいってもんじゃなーい!!」どりゃ~~~!

ビックリした?今日はちょっとバシバシっと、独断と偏見であろうが思っていることをストレートに、言い切っちゃうスタイルで書くゾー。

 
ではではっ!!本物を見せるとか与えるとか、それだけのことだったら成金でもできるのでR。お金の力で色んなものを見せられたり、与えられたりしている子どもが、本当に様々なことを感性や考える力を持って、見ることができるようになるか?答えはノーでR。

どうやって受け取るか、どうやって考えてものを見るか、とうやって与えられたことを体験するか、どうやって感じるか、それらを教えずに、ポイポイ、ポンポンお金をかけて子どもに与えても、子どもを鼻持ちならない金持ちに育てるだけでR。

良いものを消化する感性と知恵を育てずに、与えてばかりいたらだめなのさ。そんな風に育った子どもは、与えてくれる親への感謝の気持ちなどなくなり、もっともっと与えてもらうことだけを要求するようになるのでR。

お金持ちで幅広い豊かな教育を与えられ、本当に教育があり上品な人もいる。しかし、お金持ちで幅広い豊かな教育を与えられながら、アルコールやドラッグに走ってしまう、金持ちのドラ息子や我が儘娘も世の中にはたくさんいるゼ。

だからポイポイ与える前に、子どもに知恵と感性と考える力を育む教育を親は今一度しっかりと考えて、フンドシを締め直して取り組もう!気合いさえ入れれば、お金がなくても与えてあげられる最高の教育がある!それには、毎日子どもを手塩に掛けて、教育し育てていくという親の気力と体力と努力が必要なのだ。

 
あ~~~、スッキリした~。

 
さて、イギリスのイートン校について興味があるという方がいました。最高の教育を受けるためには、お金が掛りそうだよね。でもお金を掛けずに、あなたにもできる教育方法があります。

実はうちの夫はずっと昔、ワシントンDCの St. Albans という名門私立校で、教鞭をとっていたことがあります。彼の生徒には、ハインツ家(トマトケチャップだよ)、ロックフェラー家、フォード家、ルーズベルト家、マリオット家(ホテルだよ)の子息がいました。

イートン校のコメント読んだ後、ダディーと”名門校について”話をするまで、こんなこと考えたことはなかったのだけど・・・そんな大金持ちが大枚はたいて受けていた教育が、うちではタダだったんだ~!ぶふぁふぁふぁふぁ~しかし、ダディー曰く、「名門校の先生だからって、普通の学校の先生より優れているということはない」と断言しています。それだけじゃなく、「先生じゃなくて家庭の教育と環境だね」とも断言しています。

 
うちではどうしてたか。一言で説明しますと、、、ネットワーク型の教育です(今勝手に作った言葉・・)。

なんなんだそれは?

ハイ、それは体験と知識と感性をネットワークさせていく教育です。その教育にはお金も知識も必要ありません。ただ、子どもを手塩にかけて育てるという、親の愛と努力と気合いが必要です。

 
例えば、、具体的に説明します:サンアントニオのアラモの砦に子どもを連れて行きます。ただの観光地よ。でもホテルに泊まってお金を掛けたら、ただ(無料)の観光地じゃなくなります。しかも、遺跡の観光地なんて子どもには面白くない。だからお金を掛けて連れて行っても、何の役にもたたないし、もし連れて行くだけなら、気合いを入れなくてもできる教育です。

しかし、ここからが親の努力が必要なネットワーク型の教育です。

アラモの砦には、テキサスをメキシコから独立させるために、砦に篭って戦った勇士たちの歴史があります。ここで、この間書いたように、娯楽物のビデオだけでなく、エデュケーショナルなドキュメンタリーを観せる事が役に立つのさ。そこに行く前に、前もってどういう背景のある所か見せておきます。

アラモの砦の物語は、ドキュメンタリーだけじゃなく映画化もされている。男の子が大好きなバンバン、バキューンバキューンの西部劇です。そんなのもたくさん観せておく。

それだけじゃなく、アラモの砦の戦いでは負けたけど、テキサスをメキシコから独立させる戦いに勝利を収めたサム・ヒューストン(テキサス州ヒューストンの名前の由来の人です)の銅像が近くにあるので、そこを通った時にはもちろん、サム・ヒューストンさんのお話もし、その時代の歴史の本を読み聞かせする。色々な角度からその辺りの歴史物を何冊も読み聞かせしておく。

しかし、読んで聞かせるだけじゃなく、本を通じて親子で空想したり、想像したりしながら色々な会話をし、本を読みながら親子でバカ笑いをしておく。そんなことをしているうちに子どもの頭の中で、アラモの砦について、どんどん夢が広がっていきます。

どこにあるんだろう?どんなところだろう?

そこで地図を見せて、テキサスの位置からヒューストンとサンアントニオまでどのくらい時間が掛るものなのか、地図の見方も教えておく。一石二鳥じゃ。子どもにはどんなところか見たいという好奇心がモチベーションとなって、ぐいぐい興味をそそられ、見せられたものを興味を持って吸収していく。そういう準備を前もってたっぷり時間を掛けてしておいて、そして、最後にお金を掛けて連れて行ってあげる。

するとどうなるか?もし、背景を知らずにポイッと連れて行ったら、なんだこんなボロい砦・・って、サラっと見たら、もう飽きちゃって、「アイスクリーム食べに連れてって~」なんてことになるかもしれない。そしたら親も、「親がせっかく働いたお金を使って連れてきてやってるのに、全く感謝がない」なんてイライラするんじゃないの?

しかし、背景を知っていて、想像が最大限に膨らんでいる子どもにとって、ボロい遺跡は、決してただの観光地ではなくなります。だから時間を掛けて、触って感じて、ガイドの人に質問をして、スッと通り過ぎるだけなら、10分も掛らずに全部見られる遺跡に2時間いても飽きないで、隅々まで見て回ることができる・・というワケさ。

 
これはアラモの砦の話だけではないんだよ。自分の生活の中でネットワーク型の教育を子どもの年齢と興味に合わせてどのように取り入れられるか・・よ~く考えてみてね。

あとは、あなたのクリエイティビティーにかかっている!私はあなたのことやあなたの子どものことを知らないので森を見せてあげるだけしかできないけど森の中に道を見つけて一本一本の木を探していくのはお母ちゃん、あ~たの仕事だ。

 
さてさて、今日のお話のコンセプトです:

本物を見せるということは、何を見せるかの問題ではなく、子どもが何を見ても感じられる、理解して考えて見ることができる、その感性と知性が問題なんだと思う。それを育んであげることが、お金を掛けずに親が与えてあげられる最高の教育よ!

物を見て、判断できるその感性と知性を養ってあげずに、ただ与えて見せるだけでは十分ではないということだ~。石ころ一つ見るだけでも色々なことを考えられる、そんな感性と知性を持った子どもに育てれば、その子の世界はどんな世界でも、カラフルで刺激に溢れることでしょう。

この話、まだまだ続きま~す。

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