美容院で悟ったら頭髪がピンクになりました

美容院で悟ったら頭髪がピンクになりました

少し前にベトナム人のおばさんの美容院に行きました。今年、日本から来たお母さんの一人が、お出かけ前に髪を巻いているのを見て、私はショックを受けました。

(女の人ってこういう風に手入れをするもんなんだ・・)

 日本から来たお母さんたち
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54歳にして初めて開眼。彼女に触発されて、ベトナム人のおばさんから髪を切った後、クルクルやる機械を買いました。

ああ、それったら最初の数回は楽しかった。だけど、だんだんと(こんなことやってられない)と思う・・に決まってるじゃんね!で、結局一つ結びに逆戻り。えいっ、こうなったら面倒だ。ベリーショートにしてしまえ、と思って、昨日、韓国人のおばさんの美容院に行きました。

 
私はアポイント通り時間ピッタリに行き、日本人度を軽くアピール。そして勧められた椅子に座り「ベリーショートにしてください」とおもむろに言いました。前もって用意していた写真をiPhoneでおばさんに見せると、「あーー、短すぎ」とバッサリ切る。ちなみに長年煙草を吸っている人のような野太い声で、いでたちは軽く草間彌生が入ってる一般人のおばさんです。

「短すぎって?」と詰まりながら言うと、おばさんは下を向いて首を振りながら、「短すぎ、短すぎ」と呟いています。そして「取り合えずちょっと切るから。それ見てもっと切りたかったら、あとからもっと切ってあげるから。オーケー!?」と言います。(はい、もう、それでいいよ)おばさんの勢いに負けた私は、従順に「そうしてください」と言いました。

 
さあ、どうせなら髪を染めてみるかと思い、これまたリサーチしてあった写真を見せました。今年日本から来た別なお母さんが、「紫の髪の毛ってきれいよねえ」って言っていたので、ピンクっぽい紫のハイライト入れてみようかと思い、おばさんに写真を見せました。

iPhoneの画面でイメージを出すと、何個もいっぺんに写真がでてきますよね。その画面を見せて「これこれ」と指さしました。おばさんはチラっと画面を見て、「オッケーよ!」って。ホントに私が指で指してた画像を見てたんだろうか。画面全体を見てたようにしか見えないけど。でも、勢いがいいおばさんなので、それ以上何も言えず、しかも何か言ったとしても、英語があまり通じないときた。

おばさんは髪をバシバシ切った後、すぐに染めに入りました。髪を洗ってくれる時には、(ここの美容院に来て中耳炎になった人いるんじゃないか)と思ったほど、耳にジャブジャブお水や石鹸を入れてくれたものでした。髪の毛を洗ってもらいながら私は、馬で外乗に行く時よりも、サバイバルしないといけないと感じたものでした。女の人ってこういう大変なことを耐えて、きれいになろうとしているのね。

普段、オーガニックのシャンプーしか使わないのですが、染める時には、すごそうなケミカルを使うということをすっかり忘れていました。おばさんが染め始めるとケミカルの匂いにむせる思いをしながら、ここでも(サバイバル、サバイバル)と心で呪文を唱えていると、美容院の大きな窓の外に、上半身裸の薬物中毒者のような兄ちゃんが、ウロウロしながらガラスから中を覗いています。店にはおばさんと私しかいないので、ちょっと怖い。何かあったら、裏口から髪の毛染めてるまま、マントのような物を着て逃げる自分を想像しつつ、アンモニアの匂いに包まれていおりました。

下地が染め上がったら次はハイライト。彼女が持ってきた色が真っピンクと濃い紫だったので、私は目を丸くしておばさんに言いました。「ハイライトだよね?ハイライトするだけだよね?」と。するとおばさんは面倒くさい客を、まるで子どもを軽くあしらうように、少し間をおいてから言いました。

 
「心配しすぎよっ」って。

この時私は初めて悟りました。(この椅子に座っているのは、まな板にのせられた鯉になってるっていうことなのね)と。悟ったらどうします?手放すんですよね。スピ的に言うと。

ということで手放した結果、私の頭髪はピンクと相成りました。

付け加えると、この美容師さんを紹介してくれた知り合いは、「娘(ロングヘア―)がカットと染めた時は$80くらいだった」と聞いていたのですが、知り合いの娘さんに乗馬を教えていると言ったので、きっと馬持っているなら金持ちだろうと思われて、ぼられたのだと思います(馬持ってるから貧乏なのにねえ)。$130でした。これも経験です。今度からはどんなサービスでも、受ける前に金額を聞くべきだと、このおばさんに学ばせてもらいました。

ベトナム人のおばさんの体験も面白かったのですが、この韓国人のおばさんも面白すぎました。今度はインド人の美容室に行こうと思っています。

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