ペトロスキー先生のお話

ペトロスキー先生のお話

ペトロスキー先生の話です。口頭で話せば短くすむのですが、書くと長くなっちゃいます。

でも、そんなこともあるのか~っていう話、です。
人に話した時にすごく興味持ってもらったので、話したことを書いてみます。

数年前になるのですが、先生と私がお話ししていた時に、先生にちょっと失礼な言い方をした方がいらっしゃいました。その時、私はギョっとしました。

なぜなら、先生がどれだけ物理の世界で、世界的に見て、素晴らしい業績をあげられてきた方か知っていたので、私は(あ、まずっ。それったらまずいでしょう~)って焦ったのです。

すると先生は、すごーく腰をひくく「ああ、すみませんねえ」って、笑ってらしたんです。それを見て私は思いました。

(ただ者じゃない)と。

なのでその後先生に、気持ち的には、ひざまずいてひれ伏す感じで(武士が師に弟子入りさせてくださいっていうイメージ)で、「先生、一度先生の所にお伺いさせてください。是非、先生のお話をお聞かせいただきたいのです」とお願いしました。

すると先生は、「いいよ~」っていう感じに、快く受け入れてくださったのでした。

アポを取って先生のお宅にお伺いしますと、いきなり物理の初歩的な講義のようなお話をしてくださいました。でも目がパチクリしてたのは、隠せなかったのでしょう。ついでに少々頭もクラクラしていました。

その様子を見て先生は、きっと(こいつは学びたいんだな。でも何も知らないんだな)って思われたのでしょう。もう少し深く知りたければ、来週から大学のオフィスに来なさい、ということで、ここでも私は、えーーそんな幸運なことがあっていいものか!?と、先生のオフィスに通わせていただくことになったのでした。

週に一回か二回。一回の講義にだいたい5時間くらい。びっちりと、物理や学問について総体的なお話をしてくださったのですが、それらが全て、なんと、人生の多くの問題に通じるお話ばかり。つまりどの状況にも当てはまる原理について、様々な角度から色々なお話をしていただきました。

どれだけの学びの量があったか、軽~く説明させていただきますと、先生から講義を受けた初めての数回は、まっすぐ家に帰れなかったほどでした。途中で、砂糖が入っている何かを食べないと、頭がフラフラして。ホントですよ、これ。運転できない。頭フラフラで。

しばらくの間、そうして通わせていただいた先生のオフィス。でも、こんな学びを独り占めしていたら、申し訳ない・・誰に?お天道様に申し訳ないっていう、そんな気持ちが募ってきたのでした。宝物を独り占めしている感じですね。なので、先生にしつこく攻めよりました。

「先生のお話を他の方々にも聞いてもらいたいんです。なんとかならないでしょうか?」という風に。

そしたら先生は
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相撲の歴史について語られ始めました。

え?なんで?
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相撲?

しこを踏む時に、一斉にエイってやるじゃないですか。それってお互いのタイミングが揃わないと、相撲は取れないんだよっていうことらしいです。

つまり、今はやだよ。準備できてないよ(先生じゃなくて私が)。っていうことを相撲の歴史のお話で喩えられていたのでした。

く~~~っ。

あ、ちなみに先生は、しこを踏む話の時に、オフィスで相撲とりのデモンストレーションをされました。

でも、私はめげませんでした。そして取っていたノートを先生に見せました。が、ボツでした。

それでもめげませんでした。というのは、先生に教えていただいているうちに、私の中には自尊心なんてなくなっていたのです。つまり、先生が偉大すぎて、先生の前で自尊心を持つなんてありえないんですね。

私は生意気です。小さな子供の頃から、誰の言うことも聞かず、いつも、(ヘッ)ってな感じで小生意気なヤツでした。が、今は頭のてっぺんからつま先まで、先生にはひれ伏しております。
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こうしたエピソードがあって、メンタープログラムでは先生のお話のビデオが50本以上あります。

どんだけ先生のお話が金言か。いや、もうそれこそ、先生の話に完全に耳をふさいだとしても、見ているだけで元気がもらえると思います。なんだかそういうオーラなんですね。

でも私、これ、絶対に言っておきたいんですが、先生はお金のためにIBEAのお手伝いをしてくださっているのではありません。そもそも先生へのお礼は、日本の物理研究に寄与されるのです。先生と奥様は高潔なんです。

昔の日本人は高潔という言葉が似合う方がたくさんいらしたように思います。現代はどうなのかな。

ただし、先生のウィキペディアには、「トミオ・ヤマコシ・ペトロスキーは高潔である」とは書いていません。

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